事故原因はあくまでも飲酒、被告に懲役7年の実刑

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今年4月、宮城県名取市内の県道でトラックを飲酒運転し、軽乗用車に衝突して1人を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた36歳の男に対する判決公判が3日、仙台地裁で開かれた。裁判所は危険運転罪の成立を認め、懲役7年の実刑を命じている。

問題の事故は4月2日未明に発生した。名取市手倉田付近の県道で、トラックが前を走る軽乗用車に衝突。軽乗用車は大破炎上し、運転していた36歳の女性が焼死している。トラックはその場から逃走したが、数時間後に36歳の男が業務上過失致死容疑で逮捕された。その後の捜査で事故の主因が飲酒運転だったことが判明し、危険運転致死罪で起訴されていた。

検察側は公判で「事故当時、被告は酒に酔って酩酊状態だった」と主張したが、弁護側は「事故は酒の影響によるものではなく、運転中の携帯電話使用が原因」として、危険運転罪の適用を見送り、業務上過失致死罪を適用するように主張していた。

3日に行われた判決公判で、仙台地裁の卯木誠裁判長は「被告は事故が起きる約2時間前まで飲酒しており、事故当時は意識が朦朧とした状態で、これが事故の原因となった」と容認した。その上で「被告は月に2-3回の飲酒運転を行っており、こうしたことを考慮するならば被告の順法精神の欠如は著しく、再犯の恐れもある」と指摘。事故は飲酒運転が原因であると最終的に認め、被告に対して懲役7年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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