日立、友好的TOBでクラリオンを子会社化

自動車 ビジネス 企業動向

日立製作所は、車載情報システム事業を強化するため、クラリオンを子会社化すると発表した。日立はクラリオン株式の公開買い付け(TOB)で、出資比率を引き上げる。

クラリオンは11日の取締役会で、日立の子会社となることを了承した後、日立と基本合意書を調印した。日立はクラリオンに14.0%出資するの筆頭株主。

日立では、クラリオンを子会社化することいで、クラリオンの持つカーオーディオやカーナビなどのエンターメントシステムの商品企画力・開発力や、日本を含む世界各地での自動車メーカーやアフターマーケットでの販売力を活用し、車載情報システム事業を強化する狙いがある。

日立はクラリオンの株式公開買い付け後、日立の100%子会社のザナヴィ・インフォマティクスをクラリオンの100%子会社とし、クラリオンとザナヴィが一体となってシステム開発を進めるとともに、日立グループとして基本ソフトウェアの開発、資材調達から生産、販売、サービスまで連携を強化する。

2005年度のザナヴィの売上高は444億円、クラリオンが1841億円だったが、2010年度には車載情報システム事業の連結売上高2900億円を目指す。

クラリオンは東証一部、大証一部に上場しているが、今回のTOBで上場廃止基準に抵触した場合、基本的には上場を維持するための措置を講じると、している。TOBの買い付け価格は1株につき230円で10月25日から開始する。終了日は未定。買い付け予定株式数は1億66万6000株で、出資比率を50%に引き上げを目指す。

《レスポンス編集部》

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