【検証】駐車監視民間委託3カ月 監視員に対する公務執行妨害は26件

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【検証】駐車監視民間委託3カ月 監視員に対する公務執行妨害は26件
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駐車監視員の導入から4カ月が過ぎた。民間委託は違法駐車取締りをどう変えたか。現時点は9月のデータが集計中のため6−8月四半期の取付データと記者の独自取材をもとに、今後の取付状況を分析する……。

放置駐車車両の確認事務を民間に委託したことで、新たな犯罪も生まれた。駐車監視員に対する公務執行妨害だ。駐車監視員が職務執行中は準公務員として扱われるため、駐車監視員に対する暴行の罪は重い。巡回中の駐車監視員を「何で俺の車ばっかりするんや。ほかにも駐車してる奴がおるやろう」などと怒鳴り、顔面に頭突きなどの暴行をした男は、罰金30万円の判決を受けた。

警察庁が発表した6-8月の全国の駐車監視員への暴行は、8月が最も多く14件、ついで6月が8件だった。駐車監視員が被害に遭うのは、確認標章取付時が最も多く、次いで確認作業中であった。また、容疑者の多くは運転者であったが、中には通行人が駐車監視員を襲うという例もあった。

事件現場は全国各地で発生している。その状況はかみつく、頭を殴る、脅かす、持っている物を振り回す、胸を突く、頭突きをする、周囲の自転車を蹴り倒す、監視員の携帯電話を破壊するなどさまざま。

9月に入っても10日までの集計で、すでに3件発生している。また、すでに起訴、確定した事件では、罰金が13件、懲役(執行猶予付)が1件あった。本来、公務執行妨害のような事例は公表されることは少ない。駐車監視員制度導入当初ならではのデータといえる。

●全国で発生した公務執行妨害事件の検挙件数
6月:8件
7月:4件
8月:14件
9月:3件(9月10日現在)

《中島みなみ》

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