10代目にフルモデルチェンジを行なった新型『カローラ』のセダンには、「アクシオ」というサブネームが与えられている。今まで、ワゴンに「フィールダー」、5ドアに「ランクス」といったサブネームが付くことがあったが、セダンにこれだけ明確なサブネームが与えられたのは初めてだ。
その理由はどこにあるのか、カローラのチーフエンジニアを務めた藤田博也さんに聞いた。「カローラセダンは今まで培った信頼性や安心感といったブランド力に加え、従来のカローラ以上に、より高い品質を追求するという意味を込めて、新たにカローラ アクシオと命名しました」
「また、今まではセダンが本流で、フィールダーがサブ的なイメージがありましたが、現在国内ではセダンもワゴンも販売比率は同等ですので、セダンが本流ともいえなくなってきています。実際に新型のパッケージング開発などはワゴンから先にアプローチしています。そういった意味も含めて、セダンもワゴンも同じスタンスでネーミングを与えました」という。
確かに今まではセダンがメインでフィールダーが派生車というイメージだった。だが、新型はワゴンメインで開発が進められた場面もあったようだ。そういった背景もあり、新型カローラはセダンにも、ワゴンと同等にサブネームが与えられているようだ。
ただし、カローラは世界的にブランド力のある車名なので、『コロナプレミオ』−『プレミオ』のように、いずれサブネームだけが切り離され、そちらがメインになるようなことはないだろう。