ヤマハ発動機、国際電気自動車シンポに、125ccクラスの燃料電池二輪車を出展

エコカー 燃費

ヤマハ発動機は、高圧水素タンク採用の水素燃料電池システムを搭載した燃料電池二輪車『FC-AQEL』を開発し、10月23日からパシフィコ横浜で開催される「第22回国際電気自動車シンポジウム(EVS22)」に参考出品する。 

同社は小型パーソナル・ビークルの普及が社会全体での環境負荷低減に繋がるとの考えから、電動ハイブリッド自転車や100%電気で動くエレクトリックコミューターなど、クリーンなエネルギーを動力源とする製品を開発し、市場投入してきた。燃料電池の研究についても、20年以上前から取り組み、昨年9月には、独自開発した「ヤマハダイレクトメタノール燃料電池システム」を搭載した50ccクラスの燃料電池二輪車『FC-me』を開発し静岡県にリースしている。

今回参考出品するFC-AQELは、従来から培ってきた電動技術や制御技術、環境対応技術などを応用し、独自開発の水素燃料電池「ヤマハ水素燃料電池システム」を搭載した世界の二輪車市場で汎用性の高い125ccクラスに相当する燃料電池二輪車だ。

二次電池とのハイブリッドシステムによる高い効率と出力を持ちながら、燃料電池に金属セパレータを採用することで、小型・軽量化を実現した。燃料に35MPaの高圧水素タンク2本を搭載することで、航続距離を伸ばした。また、駆動部はエレクトリックコミューターで培った超薄型パワーユニット(YIPU)技術を応用し、後輪ハブ部に超扁平ブラシレスDCモータ、超小型コントローラ、遊星減速機などをまとめ、これをリアアームと一体設計することでコンパクト化を図った。

《レスポンス編集部》

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