【インプレ'06】ピーターライオン メルセデスベンツ『E320 CDI』 V8レベルの加速

試乗記 国産車
【インプレ'06】ピーターライオン メルセデスベンツ『E320 CDI』 V8レベルの加速
【インプレ'06】ピーターライオン メルセデスベンツ『E320 CDI』 V8レベルの加速 全 1 枚 拡大写真

今までのディーゼルに抱いていた恐怖や憎しみといったネガティブイメージを、この1台が見事にひっくり返してくれるだろう。ついに日本に上陸した『E320 CDI』はディーゼルの新しいカタチだ。

「うるさい、振動がある、遅い、クサい」とのイメージを見事に覆した。ガソリン仕様とは多少エンジンの音色が違うだけで、うるさくない。振動はステアリングに添えた指先にかすかに伝わってくる程度。このパワーユニットは優秀だ。

レブリミットが4600rpmとガソリン仕様に比べてかなり低いんだけど、2400rpmから4200rpmまでの回転域は一番おいしいゾーン。211psしかないが、55kgmもある太いトルクは、1600rpmからでも力強く加速してくれるし、その加速はまさにV8並み。高級感も文句はないし、乗り心地はフラットで快適だ。

このCDIは欧州では当たり前の存在だけど、日本ではディーゼルに対しての意識が極めて低い。ガソリン価格が上がるいっぽう、このクルマは意味のある選択ではないか。ボクは900万円あったら買うと思うね。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★

ピーター ライオン|モータージャーナリスト/コラムニスト
60年豪州生まれ。88年から東京を拠点に自動車評論活動を始める。現在、米・英・独・伊・豪・日本など10カ国の有力誌に寄稿。(日本)COTY、(米)『カー&ドライバー』誌「10ベスト賞」、ワールドCOTY賞、国際エンジン賞、各選考委員を務めている。

《ピーター・ライオン Peter Lyon》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アストンマーティンのベビーカー、「ハイパフォーマンスな子育てを」…eggとコラボ
  2. マツダ『CX-90』、3.3ターボSに「プレミアムスポーツ」新設定…米2026年型
  3. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
  4. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  5. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る