3人死傷事故は「運転技術の自慢が原因」と検察

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今年7月、山口県周南市内の県道で速度超過起因の路外逸脱事故を起こし、同乗者3人を死傷させたとして、危険運転致死傷罪に問われた19歳の少年に対する初公判が25日、山口地裁で開かれた。被告少年は起訴事実を認めている。

問題の事故は7月9日未明に発生した。周南市新地町付近の県道を走行中の乗用車が対向車線側に逸脱。道路右側に立つ民家の外壁に突っ込んだ後、道路左側の電柱に激突した。クルマは大破し、助手席に同乗していた18歳の男性が死亡。運転していた18歳(当時)の少年と後部座席に同乗していた女性2人が打撲などの軽傷を、民家の住人1人が割れたガラス片を浴び軽傷を、それぞれ負っている。

当初は逸脱が起きた道路を速度超過状態で直進中に逸脱したものとみられていたが、その後の調べで速度を維持したまま交差点を左折しようとした際、制御不能となって民家に突っ込んだことが判明。このため警察ではクルマを運転していた少年を危険運転致死傷容疑で逮捕。後に同罪で起訴されていた。

25日に行われた初公判の被告少年は起訴事実を認めている。続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告少年は友人に対し、自分の運転技術を見せつけようとしたが、この結果として重大な事故を起こした」と指摘。70−80km/h超過の状態でハンドルを切っていたことも明らかにしている。

《石田真一》

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