横浜ゴムは、ベトナムのタイヤ生産販売子会社ヨコハマタイヤ・ベトナム・インクが、ビンジュン省ベトナム・シンガポール工業団地内にある工場建設予定地で、新タイヤ工場の起工式を開催したと発表した。
起工式には、ベトナム政府関係者、日系カーメーカー、横浜ゴム関係者など総勢90人が参加した。
横浜ゴムの小林達取締役兼執行役員は「横浜ゴムは、1997年にカスミナ社、三菱商事との3社合弁で設立したヨコハマタイヤ・ベトナム・カンパニーを通じて、二輪用、ライトトラック用バイアスタイヤの生産を行ってきた。しかし現状の生産能力では需要に十分対応できなくなったことから新タイヤ工場の建設を決定した。新タイヤ工場では現在、日本や海外市場で旺盛な需要が続く産業車両用タイヤ、ミニスペアータイヤの生産も行う計画」と挨拶した。
新タイヤ工場は、今年5月、横浜ゴムが100%出資して設立したヨコハマタイヤ・ベトナム・インクが建設する。総投資額は10億円で、2007年8月の操業を予定している。材料混合から成形、加硫までを行う一貫生産工場で、2008年度には、現在の2.5倍に相当する年間130万本に生産能力を増強する。
新タイヤ工場の敷地面積は3万平方メートルだが、将来の拡張を視野に入れ総敷地面積は6万平方メートルを確保している。