10日に行われた『MINI』(ミニ)の特別仕様車、「MINI Designer's Choice」の発表会では、MINIデザインチーム・ディレクターのゲルト・ヒルデブラント氏によるMINIの特別仕様車及びMINIのデザインフィロソフィについてのプレゼンテーションが行われた。
ヒルデブラント氏はMINIのデザインフィロソフィについて、第一印象で気に入ってもらえる顔つき、ドアハンドルなど触れる部分の感触、すっきりしたエンジン音、素材の匂い、ドライビングの味わい、など五感に訴える部分を挙げる。また、第六感的な部分も大切にしており、それは例えばボンネットの開き方やドアの開閉音などといったポイントに盛り込まれているそうだ。
素材の匂いに関してヒルデブラント氏は、「人間にとって嗅覚からの情報は大変重要で、最も記憶として長く残るものだ。私自身、マッシュルームの香りで、45年前に父親と山へきのこ狩りに行ったことを思い出す。それだけ匂いは大切な要素なので、素材選びにこだわっている」と話す。
ただ美しいものではなく、人間の感性に訴える、細かな部分まで「デザイン」されているのがMINIの特徴と言えそうだ。