【日産 スカイライン 新型発表】ゴーンCEOの スカイライン より大事な約束

自動車 ニューモデル 新型車
【日産 スカイライン 新型発表】ゴーンCEOの スカイライン より大事な約束
【日産 スカイライン 新型発表】ゴーンCEOの スカイライン より大事な約束 全 5 枚 拡大写真

日産自動車の新型『スカイライン』の発表会は11月20日、まず午前10時30分に新聞記者などを対象に行われ、販売計画や戦略についての質疑応答が交わされた。

午後1時30分にはその他のマスメディア、フリーランスジャーナリストを対象に、2回目の発表会が行われた。こちらは質疑応答はなく、かわりにテレビCFに出演する俳優の渡辺謙さんを招き、トークショーが行われるなど、和みムード。

近年、日産の顔として持てはやされてきたのは、ほからなぬカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)だ。決算発表や懇談会だけでなく、さまざまな新型車の発表会場でも、大きな身振り手振りを交えたパフォーマンスを披露するなど、半ばタレント化している。が、スカイラインの発表会で挨拶に立ったのはゴーン氏ではなく、志賀俊之COO(最高執行責任者)。

ある日産関係者は「スカイラインは日本専用のブランドということで、あえて日本人でという考えもあった」と語る。もちろんCOOであれば、新車発表のホストとしての重みは充分とも言える。

が、スカイラインは単なる新型車であるだけでなく、低落した日本市場における販売台数、ブランドイメージの復活の狼煙となるべき重要な車種。スカイライン50周年を迎える来春から1年間をスカイラインイヤーと位置付け、キャンペーンを計画するなど、PRにも力が入っている。

日産の“顔役”として振る舞ってきたゴーン氏がそのスカイラインの発表の場、とりわけ経団連記者クラブを対象とする午前の会見にも顔を見せなかったことには、いぶかる声が少なからず上がった。

別の日産関係者によれば、当日午前はゴーン氏のスケジュールが詰まっていたため、出席できなかったとのこと。新型車、それも日産のイメージリーダーモデルの発表会より大切なスケジュールが、一体何だったのかということについては知るよしもない。

初代「GT-R」で名をあげた通称「ハコスカ」スカイラインのキャッチフレーズに「愛のスカイライン」というものがあったが、日産プロパー社員の思いとは裏腹に、ゴーン氏のスカイラインへの“愛”は薄い?

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. “夏ドライブ”の快適性を上げる、便利アイテム2種5品[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る