飲酒運転で死亡の運転者、危険運転容疑で書類送検

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群馬県伊勢崎市内で今年5月、パトカーの追跡を受けていた乗用車がトラックと衝突し、5人が死傷した事故について群馬県警は11月27日、乗用車を運転していて死亡した22歳の男を危険運転致死傷などの容疑で被疑者死亡のまま書類送検した。

群馬県警・伊勢崎署によると、問題の事故が起きたのは5月2日未明。伊勢崎市柴町付近の県道を猛スピードで走行していた乗用車が対向車線側に逸脱。順走していた大型トラックと正面衝突した。この事故で乗用車は大破し、運転していた22歳の男を含む4人全員が死亡。トラックを運転していた59歳の男性も打撲などの軽傷を負った。

事故を起こした乗用車は現場の約4km手前で同署のパトカーが発見。飲酒運転の疑いがあるとして信号待ちで停車した際に署員が職務質問しようと近づいたが、これを振り切って逃走。以後は100km/h超の速度で走り続け、現場となったカーブを曲がりきれずに逸脱して衝突に至った。衝突時の速度は推定125km/h。運転していた男の血液からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出された。

警察では事故の原因を調べてきたが、「酒に酔った状態だったにも関わらず、制御困難なスピードでカーブを進行しようとした際、曲がりきれずに対向車線に突っ込んだ」と判断。同乗者3人が死亡していることなども考慮し、危険運転致死傷容疑を適用。道路交通法違反とあわせ、被疑者死亡のまま書類送検した。なお、群馬県内において死亡した運転手に危険運転容疑を適用するのは初となる。

《石田真一》

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