酒に酔ってクルマで警察署突入の男に猶予判決

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今年9月、京都府京都市下京区内で車両同士の接触事故を起こして逃走中に京都府警・堀川署の玄関に突っ込んだり、バイクとの衝突事故を起こしたとして、危険運転致傷などの罪に問われた34歳の男に対する判決公判が11月27日、京都地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡している。

問題の事故は9月9日未明に発生した。京都市下京区五条通堀川西入ル付近にある書店駐車場で、発進しようとしていた乗用車が駐車していたクルマに接触、そのまま逃走した。このクルマは約5分後の午前2時50分ごろ、京都市下京区堀川通松原付近にある同署玄関にバックで突っ込み、ドアガラスを破損させてさらに逃走。京都市中京区四条通七本松西付近の市道で信号待ちをしていた原付バイクに追突したほか、近くにいた自転車にも接触し、2人に軽傷を負わせた。

クルマを運転していた34歳の男は酒気帯びの状態で、事故の形態が悪質なことから危険運転致傷と道路交通法違反で逮捕され、同罪で起訴されていた。逃走の動機については「捕まるのが嫌だった」と捜査段階で供述している。

11月27日に行われた判決公判で、京都地裁の武田正裁判官は「飲酒運転という行為自体が危険」、「危険な運転を繰り返しながら、捕まりたくないという動機は自己中心的だ」と指摘した。だが、被告が反省していることについては一定の評価を見せ、懲役2年8カ月(執行猶予5年)を命じた。

《石田真一》

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