クラリオンは「通好みのメーカー」ともいえる。業務用の機器をしっかりと作ってきた実績があり、現在販売している市販製品もそのベースの上にあるといえよう。同社のハイエンドナビ『MAX960HD』にもその技術力が発揮されている。
このナビの凄いところは起動時間が非常に早いということ。キーオンから画面表示までが約5秒なのだ。最近のナビは高機能化しているが、それに従って画面表示までの時間が延びる傾向にあった。ところがMAX960HDはクルマのエンジンを掛け、すぐに目的地の設定に移ることができる。待ち時間がないというのは大きなアドバンテージだ。
視覚的に面白いのが「FUN RING」という機能。よく行く登録地や、HDDにリッピングした音楽データのうち直近に聴いたタイトルなどをアイコンからドラッグ&ドロップで選ぶことができる。くるくるとメニューが回るようすは見ていて楽しい。このスピーディな動きからもナビ自体の高性能さを感じさせる。
他社のナビにはない、クラリオン独自の機能が「TVサーチ」。テレビ番組や情報誌などで紹介されたことのある店をデータベース化したもの。番組名や雑誌名で検索し、その結果を目的地として設定することができる。収録データは約3年分。レインボー・ジャパンという会社が提供する「TeePee」というデータベースがもとになっており、新しい情報についてはWebサイトで提供されている。
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