9日夕方、北海道旭川市内の道道で、凍結路面でスリップして立ち往生していた乗用車に対し、対向してきた別の乗用車が避けられずに衝突する事故が起きた。被衝突側のクルマは大破し、後部座席の同乗者2人が意識不明の重体。助手席の同乗者も軽傷を負った。
北海道警・旭川東署によると、事故が起きたのは9日の午後6時45分ごろ。旭川市東旭川町日ノ出付近の道道で、50歳の男性が運転する乗用車が凍結路面にハンドルを取られてスリップ。そのままスピンし、2車線を塞ぐような状態で停止した。この直後、対向車線を走行してきた44歳男性運転の乗用車が避けきれずに衝突している。
立ち往生していたクルマは後部座席部分が衝突によって大破。後部座席にシートベルト未着用の状態で同乗していたとみられる13歳の女子中学生と11歳の小学生男児が頭を強打して意識不明の重体。助手席に同乗していた45歳の女性も打撲などの軽傷を負っている。双方の運転者にケガはなかった。
現場は見通しの良い直線区間。道路は部分的に凍結しており、警察ではこれが事故の原因になったものとみて、装着されていたタイヤの磨耗がどの程度進行していたのかなどを調べている。