父親の車を傷つけたのを苦に、少年がピストル自殺

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父親の車を傷つけたのを苦に、少年がピストル自殺
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16日夜、イタリア南部シチリア島で、父親の車を傷つけたのを苦に少年が自殺した。

少年は17歳の修理工見習い。両親や弟が夕食のため外出したあと、父親の車に友人らを乗せ、無免許でドライブに出た。しかし、カーブを上手に曲がれず近隣の建物に接触、ボディ側面を傷つけてしまった。

少年は友人たちと別れたあと一人で家に戻り、遺書を書いたあと、刑務官を務める父親のピストルを使って自殺した。遺書には、「車を傷つけて申し訳ない。大好きだよ、お父さん。みんなさようなら」と綴られていた。近所の人によれば、少年の両親は温厚な性格であったという。

少年の家の車は、紺のフォルクスワーゲン・ゴルフ3。実際のボディ傷は200ユーロ(約3万円)程度で補修できる些細なものだった。車両査定価格も、筆者の調べによれば、現在イタリアではどんなに高く見積もっても円換算で23万円程度である。

そもそもシチリア島といえば、イタリア国内でも車の扱いが一般的に荒い部類に属する。余程の傷があっても、それほど気にしない地域だ。にもかかわらず、少年が死を選んでしまったのには、無免許運転で車にダメージを与えたことに対する相当な負い目があったと思われる。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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