15日午後、広島県広島市中区内の国道54号で、道路に隣接する工事現場から無人の大型トラックが滑走。道路を横切る際にクルマ数台と衝突する事故が起きた。この事故で2人が軽傷を負っている。
広島県警・広島中央署によると、事故が起きたのは15日の午後2時30分ごろ。広島市中区中町付近の国道54号に隣接したビルの工事現場から無人の大型トラックが滑走。そのまま国道を横切るような状態で進入した。
トラックは手前側の車線で乗用車2台と相次いで衝突。路面電車の軌道を横断して対向車線にも入り、ここでトラック1台と衝突してようやく停止している。この事故で乗用車に乗っていた2人が打撲などの軽傷を負った。歩道には歩行者がおらず、路面電車も通過した直後だったために被害は最小限に留まったが、場合によっては死傷者が多数出る大惨事に発展する可能性もあった。
トラックは傾斜している入口付近に停車しており、この傾斜を転がり落ちるように滑走したとみられる。警察ではトラックの運転手から業務上過失傷害容疑で事情を聞いているが、サイドブレーキを忘れたとみられている。