16日早朝、茨城県北茨城市内の常磐自動車道下り線で、走行中の大型バスが前を走る大型ダンプトラックに追突した。バスは衝突によって前部が中破し、乗客10人が重軽傷を負った。バス運転手の漫然運転が原因とみられている。
茨城県警・高速隊によると、事故が起きたのは16日の午前5時ごろ。北茨城市関本町八反の常磐自動車道下り線で、第1車線(走行車線)を走行していた大型バスが前走していた大型ダンプトラックに右後部に追突した。
追突によってバスは前部が中破。乗客21人のうち10人が座席から投げ出され、このうち26歳の男性が胸部骨折の重傷。他の9人も打撲などの軽傷を負い、近くの病院に収容されて手当てを受けた。シートベルトを着用していたバスの乗員と、トラックの運転手にケガは無かった。
現場は見通しの良い片側2車線の直線区間。警察ではバスを運転していた64歳の男性から業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。調べに対して男性は「考えごとをしていて、気が付いたら目前にトラックの後部が迫っていた」、「右車線に回避しようと思ったが間に合わずに突っ込んだ」などと話している。警察では漫然運転が事故につながったとみて、運転手からさらに事情を聞いている。