ブリヂストン、国内で30年ぶりのタイヤ新工場を北九州市に建設

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ブリヂストンは、超大型及び大型建設車両用ラジアルタイヤの世界的な需要の増加に対応するため、北九州市響灘(ひびきなだ)臨海工業団地に新工場を建設すると発表した。

国内にタイヤ工場を新設するのは1976年に操業した防府工場以来、約30年ぶり。すでに工場建設を市に申し入れをしており、今後詳細を市と調整し、市議会の承認などの手続きを経て、2007年上期に契約を締結する予定。

北九州市に工場を新設するのに伴って、佐賀工場で生産している建設車両タイヤ用スチールコードの生産能力も併せて増強する。投資総額は、約320億円。

超大型、大型建設車両用ラジアルタイヤは、主に世界各地の鉱山や採石場などで使用されているが、世界的な鉱物資源の生産増加に伴い、大幅に需要が伸びている。同社はグループ内で唯一超大型建設車両用ラジアルタイヤを生産している下関工場で、2008年初までに生産能力を増強することを決定しているが、今後も引き続き見込まれる需要の伸びに対し、改めて新規生産拠点の建設を決定した。

超大型建設車両用ラジアルタイヤの開発及び製造には、高い技術力を必要とするため、新工場は下関工場に近接した北九州市に建設し、保有の技術や設備などの国内リソースを有効に活用するとともに、東京都小平市にある開発拠点の技術センターとの連携を密にして、グローバルでの供給体制を構築する。

新工場は、2007年下期に着工し、2009年下期から操業する予定で、生産能力(新ゴム量)は2010年下期に日産約30トンに到達する見込み。今後の建設車両用ラジアルタイヤ需要動向から、必要に応じて新工場でのさらなる生産増強も検討していく。

新工場の建設で、2010年下期には、超大型、大型建設車両用ラジアルタイヤの生産能力が、下関工場生産増産分と合わせ現在の生産能力対比約40%増となる見込み。

またスチールコードを生産する佐賀工場についても、生産能力の増強し、2011年上期には現在の生産能力対比約4%アップを計画している。

同社は経営の最終目標として「タイヤ会社・ゴム会社として『名実ともに世界一の地位の確立』」を掲げており、今回の新工場建設は、その目標を達成するための基本戦略の1つとしている。

新工場建設により、ブリヂストングループのタイヤ工場は、現在稼動している47工場と、建設中のメキシコ、中国、ハンガリー、ポーランドの4工場を含め、世界23カ国52工場となる。

《レスポンス編集部》

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