【ダイハツ ミラ 新型発表】高強度部材でお得

自動車 ニューモデル 新型車
【ダイハツ ミラ 新型発表】高強度部材でお得
【ダイハツ ミラ 新型発表】高強度部材でお得 全 5 枚 拡大写真

ダイハツが18日に発表した軽ハッチバック、新型『ミラ』は、安全性やボディ剛性を向上させるため、シャーシの強度が大幅に引き上げられている。軽自動車はボディ寸法が全長3.4m、全幅1.48mと決められているため、普通車に比べて強度を上げるのは難しい。

強度確保のため、新型ミラには高張力鋼板が広範囲に使用されている。フロントメンバー、サイドメンバーなど衝突安全に関わりの深い部分には440MPa(メガパスカル)級、Bピラーおよびバンパー裏板部には990MPa級の超高張力鋼板を採用。衝突安全性の向上や剛性確保、軽量化などに寄与している。

高張力鋼板はボディの強度アップに役立つ便利な材料だが、デメリットもある。通常鋼材に比べて価格が高く、リサイクル性でも劣る。さらに、世界生産を考慮する場合、調達しにくい先端材料の使用は、現地生産を行ううえでネックとなる。

「今後、高張力鋼板の使用割合がさらに大きく増えるということは考えにくい。高張力鋼板を使うと、部材の優秀さに頼った設計をしてしまうということもありますし、調達面でも難点があります。今後はこれらの材料をできるだけ使わない工夫も必要になると思います」(チーフエンジニア・大野宣彦氏)

軽自動車の高品質化は、競争の激化によってとどまるところを知らなかったが、それもそろそろ沈静化に向かう気配。その点、ぜいたくな設計、材料を使った“今どきの軽”であるミラはやっぱりお買い得!?

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る