2人死傷のひき逃げ 僧侶に実刑判決

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今年6月、大阪府富田林市内の府道でバイクに衝突する事故を起こし、2人を死傷させたものの、そのまま逃走したとして危険運転致死傷や道路交通法違反の罪に問われた28歳の男に対する判決公判が21日、大阪地裁堺支部で開かれた。裁判所は懲役6年の実刑を命じた。

問題の事故は6月17日未明に発生した。富田林市川面町の府道交差点を直進しようとした2人乗りのバイクと、右折を強行した軽乗用車が出会い頭に衝突。バイクは転倒して男性2人が死傷したが、クルマはそのまま逃走した。警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃情報から27歳(当時)の僧侶の男が事故に関与したとして逮捕した。

捜査段階で男は「クルマは盗まれた、自分は運転していない」と主張したが、後の調べで事故当時は酒に酔った状態だったということが判明。容疑車両は山中に遺棄されていたが、周囲の友人にも「クルマは盗難されたということにしてくれ」などと口裏合わせを依頼していたこともわかった。検察では容疑が悪質として、飲酒起因の危険運転致死傷などの罪で起訴していた。

21日に行われた判決公判で、大阪地裁堺支部の細井正弘裁判長は「被告は日常的に飲酒運転を繰り返していた」と指摘した。その上で「2人が死傷する重大な事故を起こしながらも現場から逃走した。クルマも盗まれたことを装うなど、身勝手極まりない行動だ」として、被告に対して懲役6年の実刑を命じている。

《石田真一》

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