【インプレ'06】熊倉重春 トヨタ『カローラ』 努力賞モノの空間構築

試乗記 国産車
【インプレ'06】熊倉重春 トヨタ『カローラ』 努力賞モノの空間構築
【インプレ'06】熊倉重春 トヨタ『カローラ』 努力賞モノの空間構築 全 1 枚 拡大写真

40年にわたる歴史を踏まえた10代目。フルチェンジなのにサイズアップしなかった見識はみごと。それでもフロアを平らにして心理的なひろびろ感を演出したのは努力賞モノだ。

ほぼ全車種CVT化したが、これと1.5リッター、1.8リッター(新設計)エンジンのマッチングも非常によい。一部車種の残された5速MTよりカタログ燃費がいいのは史上初。それを示すために、わざとMTを残したか?

サスペンションは快適性優先だが、基本的なしっかり感は先代を上回る。誰がどう運転しても安心できる仕立てだ。

いっぽう、ちょっとスポーティ感覚を表に出したのがワゴン版のフィールダー。座った途端、シートの感触も若々しいのがわかる。エンジンも変速機もセダンと共通だが、かなり本気でコーナーを攻めてもパシッと気持ちよく踏ん張る。先代に引き続き上級版エアロツアラーに装着されるパフォーマンスダンパーは、段差やコーナリングで大きな力が加わったとき、微妙に変形を減衰して上品な味わいを出す。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★

熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。

《熊倉重春》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る