4輪免許にも「限定解除」試験導入

自動車 社会 社会
4輪免許にも「限定解除」試験導入
4輪免許にも「限定解除」試験導入 全 2 枚 拡大写真

イタリアのビアンキ運輸大臣は1日、年内に運転免許制度を改正する考えであることを明らかにした。それによると、若者の初心者ドライバーを対象に、運転できる自動車の性能制限を設ける。

制限を超える車を運転するには、一定の期間が経過したのち、適正試験を受けなければならない。

背景には、依然高い数字にある交通事故死者数がある。イタリアの人口は日本の約44%にもかかわらず、死者数はほぼ同じの6000人台にのぼる。先月は、免許を取得して間もない若者が父親所有のマセラーティ・クーペを運転。対向してきたSUVと衝突・死亡するという事故も発生した。

今回の案は、いわば4輪車版「限定解除」試験というべきものだが、今のところいつ施行されるか、性能の区分が馬力で行われるか排気量で行われるかも明らかにされてない。またイタリア社会は、依然クリスマスムードを引きずっていることもあり、現在はさしたる議論は起きていない。

ちなみにイタリアでは70年代に、若年および高齢運転者は、スピードが180km/h以上出る車を運転してはならないという法律があった。そのため、フェラーリの創立者エンツォ・フェラーリも、平凡なフィアット製乗用車に乗っていたという逸話がある。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る