ポルシェAGは、ライプツィヒ工場で、第2世代となるニュー『カイエン』の生産を12月初めから順調にスタートさせたと発表した。
2006年7月期のポルシェ・カイエンの販売台数は3万4134台だった。同社では、モデルチェンジで、今期も前期に匹敵する販売台数を達成する計画を策定している。ポルシェのライプツィヒGmbHのジークフリート・ビューロー工場長は「新世代モデルの先行きに、非常に大きな自信を持っており、2007年2月末までには、カイエンの1日当たりの生産台数を再び180台にまで増強できる」としている。
先代モデルと同様、ニューカイエンのボディはブラチスラバ(スロバキア)にあるフォルクスワーゲンの工場で生産され、エンジンはシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンにあるポルシェのメイン工場から出荷される。そして、車両の組み立てと品質検査はライプツィヒ工場で行われる。
ニューモデルの生産で、検査ラインでは新開発のアクスル測定技術を採用した。この検査技術は、ライトプロジェクターを使ってホイールの表面を3次元スキャンするというもの。こうした高精度な測定プロセスの採用により、これまでよりも迅速に測定結果を出し、その結果に基づいてカイエンのシャシーを正確にセッティングできるようになっている。