【ストラーダ HDS910 長期リポート】その8  裾野が広く、使いやすい音響設定

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【ストラーダ HDS910 長期リポート】その8  裾野が広く、使いやすい音響設定
【ストラーダ HDS910 長期リポート】その8  裾野が広く、使いやすい音響設定 全 5 枚 拡大写真
HDDカーナビの登場以降、市販カーナビはオーディオ機能を取り込んで成長してきた。ストラーダFクラスのオーディオ機能も、ハイエンドカーナビらしく、専用オーディオに肩を並べる充実ぶりである。地デジも標準で採用する5.1ch音声とDVDのドルビーデジタルに対応し、それらをより高音質で再現する「DOLBY PRO LOGIC II」機能を搭載。クルマの中に、臨場感あるサラウンド環境を構築する。

また、4スピーカー環境のクルマでも利用できるサラウンド機能として「SRS CS Auto」を搭載。こちらはごく一般的な標準オーディオ環境といえる、フロントとリアの4スピーカー構成で5.1ch相当のサラウンド音響効果が得られるものだ。CDやFMラジオ、MP3といったオーディオソースも、SRS CS Autoの恩恵を受けられる。さらに2スピーカー構成のクルマでもいい音が楽しめる機能として、「SRS WOW HD」も搭載している。このようにストラーダFクラスは、クルマのスピーカー環境を選ばず、少しでもいい音が得られるような工夫が随所に施されているのだ。

実際にこれらの音響機能を試してみると、それらを使ったときの効果は高く、一般的な“純正オーディオ”との差は歴然だ。また、これは逆説的かもしれないが、音響設定に凝りすぎていない点も好感が持てる。各種サラウンド効果を細かく設定することもできるが、標準モードで「ON」にしておくだけでじゅうぶんな音響効果が得られる。設定項目がわかりやすく、画面上にガイド表示されるので、オーディオに詳しくない人でも使いやすい。

HDDカーナビの基本機能となった音楽CDリッピング機能も、十二分な性能のものを搭載している。ストラーダFクラスでは音楽CDの楽曲をAACフォーマットで録音するが、その速度は最大7倍速。最大4000曲の録音が可能だ。一般的な音楽リスナーなら、まず不満が出ることはないだろう。また、ストラーダFクラスは専用DSPを用いて、カーナビ機能に負担をかけることなく、デジタル圧縮音源の解析・補完をリアルタイムで行なう。

筆者は“クルマ専用iPod”を持つほどのiPodユーザーなので、正直にいうと、ストラーダFクラスの音楽リッピング機能をテスト目的以外に使わなかった。しかし、ストラーダFクラスの内蔵オーディオ機能は、使い勝手や音質を含めて高いレベルで充実しており、そのまま使っても満足できる内容である。

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. セナのF1マシンにインスパイア、12台限りのロータス『エミーラ』が公開…IAAモビリティ2025
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
  4. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  5. 日産の新デザイン、『セントラ』新型を米国発表…「Vモーショングリル」に新解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る