【トヨタ ブレイド 発表】ライバル意識よりはジャンル開拓

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【トヨタ ブレイド 発表】ライバル意識よりはジャンル開拓
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トヨタ自動車の新型プレミアムハッチバック『ブレイド』は、同社のファミリー向けモデル『オーリス』に2.4リットル直4エンジン+CVTのパワーパッケージを搭載し、内外装をより上質かつアグレッシブに変更したものだ。

そのモデルの成り立ちから、ライバルとしてはフォルクスワーゲン『ゴルフ』、プジョー『307』、マツダ『アクセラ』の上位モデルなど、欧州をメインマーケットとする2ドアモデルの名が上がりそうだが、製品企画を担当した吉ヶ崎健氏は「ブレイドが狙っているのは、それら既存の2ボックスモデルとは少々異なる、新しいポジションなんです」と語る。

「国内市場をみると、以前に比べて2ボックスモデルの占める割合は確実に増えています。市場が拡大すると多様化も進むんです。ブレイドは高い質感と余裕の動力性能を持つ2ボックスプレミアムとすることで、ニーズの多様化に応えるというモデル。ステップアップを狙う2ボックスユーザーはもちろんですが、3ボックスセダンのユーザーにも積極的に売っていきたいと思っています」(吉ヶ崎氏)

2ボックスのプレミアムモデルという切り分けでみると、先に述べた実用モデルよりはアウディ『A3』、オペル『シグナム』、アルファロメオ『ブレラ』など、少々伊達なモデルがライバルと言えそうだが、国内専用モデルのブレイドは走行性能のリソースを乗り心地に大きく割き、エンジン&トランスミッションもピーク性能ではなく低速トルクを重視するなど、ゆとりを重視したキャラクター。まさに“ありそうでなさそう”な新ジャンルを狙ったモデルと言える。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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