元市職員の飲酒ひき逃げで懲役10年を求刑

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2006年9月、兵庫県姫路市内の市道で乗用車を飲酒運転し、歩行者2人をはねて死傷させたとして危険運転致死傷罪に問われた38歳の男に対する論告求刑公判が17日、神戸地裁姫路支部で行われた。検察側は懲役10年を求刑している。

問題の事故は2006年9月9日未明に発生した。姫路市飾磨区三宅付近の市道を横断していた31歳と26歳の女性が、減速しないまま右折進行してきた乗用車にはねられた。男性は頭部強打が原因で死亡。女性も足を打撲する軽傷を負った。クルマを運転していた姫路市職員の男(事故後、懲戒免職)からは呼気1リットルあたり0.8ミリグラムという高濃度のアルコール分を検出している。

男は業務上過失傷害と道路交通法違反の容疑で逮捕されたが、酒に酔っていることを自覚してクルマを運転していたことが後に発覚。飲酒量も多いことや、「歩行者がそこにいたことは衝突するまでわからなかった」という供述から、検察側は悪質事案と判断。起訴の段階で罪状を危険運転致死傷罪に変更していた。

18日に行われた論告求刑公判で、検察側は「被告は公務員の地位にあったとは思えないほど規範意識が低い」と指摘。「遺族の処罰感情も厳しい」として、裁判所に懲役10年の実刑を求めている。

《石田真一》

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