無免許運転の発覚恐れてひき逃げ 実刑判決

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昨年10月、鳥取県鳥取市内の県道で、道路を横断中の男性が複数台のクルマにはねられて死亡した事故について、最初にこの男性をはねたとして業務上過失致死などの罪に問われた31歳の男に対する初公判が25日、鳥取地裁で開かれた。裁判所はこの男に対して実刑を命じている。

問題の事故は2006年10月31日の午後11時20分ごろに発生した。鳥取市雲山の県道を自転車で横断していた24歳の男性が、進行してきたクルマ2台に相次いではねられた。男性は全身を強く打って間もなく死亡した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。2台のクルマを割り出し、運転者2人を逮捕している。2台目のクルマを運転していた男は業務上過失致死や道路交通法違反の罪で略式起訴され、罰金刑となっている。

25日に行われた判決公判で鳥取地裁の松尾昭彦裁判官は「事故は被告が前走車を追い抜こうと左車線に進出した直後に発生した」と指摘した。逃走の理由が自己の無免許運転隠蔽にあったことにも触れ、「被告の無免許運転の常習性は顕著で、交通規範意識の欠如は甚だしい」として、被告の男に対して懲役3年8カ月の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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