三菱『デリカD:5』の室内に乗り込んでみて、先代の『デリカスペースギア』から大きな進化を感じさせてくれるのがパッケージングだ。
スペースギアはフロアが高く、乗降性が悪かったが、デリカD:5は210mmのロードクリアランスを保ちながらも、他のミニバン並みの乗り降りのしやすさを実現している。
デリカD:5の開発を取りまとめた、商品開発プロジェクトマネージャーの山本弘毅さんは「デリカD:5の開発テーマには、ミニバンの優しさを取り入れるといった点が中心にありましたので、室内のパッケージングには力を入れました」
「フロアを下げて乗降性を確保するとともに、室内高さも100mm拡大して居住性も向上させています。2列目や3列目シートにもスライド機能を装備して、使い勝手を高めました」
「また3列目までシッカリとした厚みを持ったシートを採用していますので、サードシートに座っても快適な座り心地を体感していただけると思います」という。
確かに3列目のシートは荷室を大きく使える、跳ね上げ式を採用しているが、座り心地は上々。さらに、340mmものロングスライド機構を設けているので、荷物の状況によってフレキシブルにポジションを変えることができる。
また2列目はベンチシートだけの設定となるが、2列目も座面を跳ね上げて前方にスライドさせられるので、自転車もラクに載せられる広大なラゲッジルームを作り出すことができる。この機動力の高さと、居住性を両立したパッケージングもデリカならではの魅力だ。