スズキが発表した2006年4−12月期の連結決算は、当期純利益が前年同期比20.1%増の575億円となり、大幅増益を達成した。
期中の新車販売台数は四輪車の国内販売が同2.4%減の48万1000台とマイナスだった。これは輸出用小型車を増産するため、軽自動車を減産したため。海外販売はインド、欧州、北米で好調で、同12.0%増の110万1000台となった。二輪車の国内販売は原付の好調で同13.8%増の12万6000台となったものの、主力の海外販売が同7.1%減の217万2000台だった。
売上高は四輪車の海外販売が好調で同14.6%増の2兆2383億円と、大幅増収となった。
収益では、売上げ増などで254億円、為差益が268億円、原価低減で175億円の増益効果があった。減益効果が諸経費の増加で427億円、減価償却費の増加で138億円があったものの、営業利益は同15.3%増の990億円だった。経常利益も同18.2%増の1058億円だった。
通期業績見通しは売上高が同9.2%増の3兆円、営業利益が同8.9%増の1240億円、経常利益が同8.9%増の1300億円、当期純利益が同9.2%増の720億円になる見通し。