デンソーが発表した2006年10−12月期(第3四半期)の連結決算は、当期純利益が前年同期比9.0%増の617億円となり、依然として好調な業績となった。
トヨタ自動車向けを中心に、国内、海外で部品の生産が拡大した。売上高は同14.7%増の9278億円と、2ケタの増収となった。収益では、原材料価格の高騰があったものの、売上げ増やコスト低減でカバーし、営業利益は同3.3%増の890億円、経常利益が同3.7%増の969億円だった。
地域別では、日本は輸出が好調で売上高は同13.0%増だったものの、営業利益は原材料価格の高騰で同0.4%減と減益となった。北中南米や欧州は売上げ、営業利益ともに増収増益だった。豪亜地区はタイ、中国は好調だったものの、インドネシアの不振や新規拠点立ち上げに伴う費用の増加で増収減益となった。
通期業績見通しは前回発表したものを据え置いた。