マツダ『CX-7』はSUVというジャンルでありながらも、スポーティ感を演出するために様々な工夫がなされている。
CX-7のデザインを担当したマツダ デザイン本部の小泉巌さんは「CX-7のエクステリアは非常にスポーティに見えると思います。そのひとつにフロントガラスの傾斜角度が影響していると思います。通常のSUVでは鉛直線に対し58度ぐらいと言われていますが、CX-7は66度まで寝かせています」
「また、インテリアでも、シートとステアリングを自然なドライビングポジションが取れるように配置しています。さらにセンタコンソールを大型化することで、スポーツカー並みに、ステアリングとシフトノブの距離を近づけ、スポーティなシフトワークを可能としました」
「また、ラゲッジルーム内のトリムを、リヤドアから統一したデザインとすることで、リヤシートを可倒した状態で乗った時に、後方を振り返るとスポーツカーに乗っている時のような感覚を味わうことができると思います」という。
CX-7は、これらの細かい演出によって外から眺めても、室内に入ってもスポーツカーのような雰囲気を感じることができる。特にシフトレバーとステアリングの距離を近づけたり、リヤシートバックを倒した時の見た目を重視するあたりは、長年スポーツカーを大事に作り続けているマツダらしい部分だ。