ビッグ3の復活はユーロピアンモデルが鍵となる

自動車 ビジネス 企業動向
ビッグ3の復活はユーロピアンモデルが鍵となる
ビッグ3の復活はユーロピアンモデルが鍵となる 全 1 枚 拡大写真

昨年揃って経営不振にあえいだ米ビッグ3。業績回復の鍵は、全世界のモデルの共通化、特にヨーロッパで販売するコンパクトモデルをいかに米の販売ルートに乗せるか、にかかってきそうだ。

GMではすでにオペル『アストラ』を車名はそのままサターンブランドから販売することを決定したが、今後そのラインナップが増やされる見通しだ。

アメリカで販売されるアストラは1.8リットル「エコテック」4シリンダー気筒エンジンだが、ヨーロッパで“マッスルカー”として販売されている「アストラOPC」についてもアメリカ導入を検討中だという。ただしヨーロッパでは“コンパクトのマッスルカー”というコンセプトが通用するが、アメリカ国内では難しい、との意見もある。

ユーロピアンモデルに注目しているのはGMだけではない。フォードも、ヨーロッパで販売するモデルのアメリカへの輸入を検討中だ。コンパクトながらスタイリッシュ、装備も充実したユーロピアンモデルは、アメリカのコンパクトカーのイメージを変える可能性がある。これまで各メーカーが力を入れて来なかった分野だけに、ユーロピアンモデルへの期待度は高い。

クライスラーグループの場合、来年から導入が予定されるスマートがあるが、中国のチェリーとの提携による独自のコンパクトカー製作も進む可能性がある。

アストラはアメリカでの前評判は上々で、昨年ホンダ『フィット』、トヨタ『ヤリス』、日産『ヴァーサ』といった日本モデルがバカ売れしたコンパクトカー市場が、今年はビッグ3の参入で思わぬ台風の目玉となるかも知れない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】「カッコよさ」盛り込んだ軽ハイトワゴンの逆襲…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る