ホンダの福井威夫社長は22日、新型車『クロスロード』の発表会見で、記者からダイムラークライスラーがクライスラー部門の売却を検討していることで、改めて「400万台クラブについてどう思うか」との質問に対して「400万台クラブの意味は分からない」と一蹴した。
ダイムラーベンツとクライスラーの合併をきっかけにした自動車メーカーの再編では、年間生産台数が400万台以上無いと生き残れないとの見方が一部のマスコミに取り上げられ、「400万台クラブ」などの名称が使われた。
しかし、福井社長をはじめ、ホンダ経営陣は以前から、自動車メーカー同士の合併による規模の拡大には否定的で、自主独立路線を貫ぬき、業界再編から外れていた。このため、未だに「400万台クラブ」などと質問する記者に呆れた表情だった。
さらに、クライスラーの分離についても「ダイムラークライスラーの話は新聞でしか知らない」と全く興味の無い様子。