マツダは、フォードモーターのアラン・ムラーリーCEO(最高経営責任者)が、マツダの本社を初めて表敬訪問したと発表した。マツダの井巻久一社長兼CEOほか役員が広島県安芸郡府中町のマツダ本社で同氏を迎えた。
ムラーリーCEOは「フォードとマツダの協力関係は自動車産業史上、最も成功している提携関係の一つ。私はマツダとマツダの従業員が将来に向け着実な成長を続けていることを高く評価しており、マツダは、現在もそして将来においてもフォードのビジネスのあらゆる面、とりわけR&Dや商品開発、生産などの領域において重要なパートナーである」とコメント、経営不振のフォードがマツダ株式を売却するとの見方が出ているだけに、両社の提携関係継続を示したかっこうだ。
また、ムラーリーCEOを出迎えた井巻社長は、「我々がマツダブランドを強化し商品主導の成長を続けていくことが、両社の協力関係に最も寄与するものと全員が認識している。今後もフォードとのグローバルな協力関係を発展させていきたい」と応えた。
ムラーリーCEOはマツダの本社工場を見学し、あわせてマツダ本社の講堂で約200人のマツダの上級幹部社員を対象に激励のスピーチを行う。
マツダには2004年6月にフォードのビル・フォード会長がマツダを来訪しており、今回のムラーリーCEOの表敬訪問は2年8カ月ぶりのフォードの最高幹部来訪となる。