国土交通省は2日、大型車メーカー4社などから受けたバスの不正二次架装に関する報告結果を公表した。
これによると、いすゞ自動車では1995年以降に不正二次架装をしたと思われるバスが234台あった。その他メーカーについては2004年以降に、日野自動車で34台、三菱ふそうトラック・バスで55台、日産ディーゼル工業で49台の同種のバスがあった。
バスの不正二次架装については、いすゞなどが1月23日に大型観光バスの不正事案に関連して書類送検された。国交省ではこれを受けて同社に対して同様の不正行為についての調査を指示し、同時にその他の大型車メーカーにも同種の不正行為について調査を求めていた。
今回の調査では4社合計で372台に不正な二次架装をしたと思われるバスがあった。また、重量が重たいことを認識していた社員がいたことや不正行為の黙認など、不正事案への関与があったことも報告し、再発防止に向けた監督体制の見直しなどを示した。
国交省では、新たに問題が発覚した3社に対して同日付で厳重注意と再発防止の徹底を指示するとともに、今後は各社に対する定期的な監査を行うこととした。