クラリオン、超低価格のバスロケーションシステムを開発

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クラリオン、超低価格のバスロケーションシステムを開発
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クラリオンは、バス事業者に対し、低コストで、路線バス運行情報などをクラリオン保有サーバーよりインターネットを通じ提供する「クラリオン バスロケASPサービス」を、4月中旬から開始すると発表した。

このサービスは、バスロケーションシステムの運用サービスで、サービス導入に必要な機器は、通信機能のついたクラリオン製音声合成放送装置、系統設定機、パケット通信用端末など。

他の公共交通に比べ、路線バスの運行は渋滞などの道路事情や天候などに左右されやすく、利用者は「待ち時間」が不便だ。また、地方では利用者減少による運行本数の削減が利便性の低下を招くなど悪循環が大きな問題となっている。

こうした課題解決のための有効な施策の一つとしてバスロケーションシステムの導入が急務となっているものの、通常バスロケーションシステムを独自に構築・導入する場合、センターサーバーの導入やシステム構築で数千万円規模の初期費用が必要となる上、メンテナンスの人員も必要で、莫大なコスト、時間と労力がかかり、特に保有台数の少ないバス事業者にとっては導入が困難だ。

今回同社が開発したサービスは、クラリオンのASPサーバーを利用、システム全体の効率化を図って一度に複数の事業者に提供可能なサービス網を構築するため、低コスト化を実現した。また、既存のクラリオン製音声合成システムとい連動させることでも導入コストが低減できるとしている。

導入コストはバス5台を保有する路線2系統、停留所60カ所のコミュニティバスの場合、ハードウェアが約20万円、ソフトウェアが約24万円で、初期費用は合計約44万円。ランニングコストは5台分で1カ月約2万円としている。

サービスのパッケージ化で導入までの期間も大幅に短縮したほか、利用者が携帯電話やパソコンからバスの接近や代や変更などの情報を知るなどのサービスも可能だ。

サービス開始に当たり、クラリオンでは路線バス事業者を中心に3年間で5000台の納入を目指す。また、将来的には、路線バスの中でも近年増えつつあるコミュニティバスや、幼稚園や自動車教習所などの送迎バスなどにもサービスの導入を提案、商圏の拡大を狙う。

《レスポンス編集部》

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