重ね飲みを行った女、推定アルコール分を根拠に起訴

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事故後にいわゆる「重ね飲み」を行い、飲酒量の特定を免れようとした49歳の女について、検察庁・福岡地検大牟田支部は6日、この女を業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪で起訴した。逮捕容疑に道交法違反は含まれていないが、飲酒量を推定。事故との因果関係ありと判断した。

問題の事故は2月18日の午後9時45分ごろ発生した。大牟田市天領町付近の市道で、道路に隣接する車庫に駐車しようとしていた乗用車と、市道を走行してきた軽乗用車が衝突した。この事故で軽乗用車を運転していた34歳の女性が打撲などの軽傷を負っている。

乗用車を運転していた49歳の女は酒臭く、被害を受けた女性が「飲酒運転じゃないか」などと注意したところ、女は逆上。自宅から焼酎の瓶を取って戻り、被害者や通報を受けて駆けつけた警官の前でこれを飲み、「酒は今飲んだ」と主張した。女は業務上過失傷害の現行犯で逮捕されたが、重ね飲みの疑いもあり、道交法違反での逮捕はできなかった。

だが、後の調べで女は「事故の時には酔っていた」と供述。飲酒運転の摘発逃れを目的に焼酎を重ね飲んだことも大筋で認めた。重ね飲み後に検出されたアルコール分は呼気1リットルあたり0.45ミリグラムだったが、検察では事故前に飲んだ酒類からアルコール量を推定。事故当時は少なくとも酒気帯び相当量を超える同0.24ミリグラム程度だったと認定し、女を業務上過失傷害だけではなく、道交法違反も付け加える形で起訴した。

《石田真一》

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