【ジュネーブモーターショー07】イタリア人は行けない! あっトンネルが…

自動車 ニューモデル モーターショー
【ジュネーブモーターショー07】イタリア人は行けない! あっトンネルが…
【ジュネーブモーターショー07】イタリア人は行けない! あっトンネルが… 全 3 枚 拡大写真
毎年のジュネーブモーターショーには、イタリア人も国境を越えてたくさんやって来る。トリノからだと、モンブラン・トンネルを使ってフランス経由で250km、約3時間半で到達できるからだ。

ただし今年は彼らにとって、ちょっした受難の年となった。プレスデイを3日後に控えた3日午前、トンネルに導くフランス側の国道で、突然崖崩れが発生したためだ。奇跡的に怪我人はいなかったが、土砂は上下両車線を塞いだ。

通行止めは一般公開が始まった8日以降も続き、ようやく復旧したのは、土砂崩れ発生から1週間後の10日夕方だった。

モンブラン・トンネルは1965年開通。総延長11.6kmの上下各1車線・対面通行である。1日あたり約4700台が通過する幹線トンネルで、往復料金は乗用車が39.7ユーロ(約6000円)。

今回のモンブラン通行止めで、イタリアからのモーターショー客は、他の伊仏間トンネルに回らざるを得なくなった。たとえば、モンブランより西にあるフレジュス峠のトンネルは90km近い遠回りだが、迂回車による渋滞が上下線で発生した。

またモンブランの東、「セントバーナード犬」由来の地であるグランサンベルナール峠のトンネルも迂回路となった。

日頃はトンネル前後の国道アクセスが良くないことから、ジュネーヴ行きのイタリア人はあまり使わないルートだ。そのためトンネルを運営する公団は例年、「モーターショーの半券を見せれば、復路はタダ」キャンペーンを実施して、必死の通行車呼び込みを図っていたほどである。

いずれの迂回トンネルも、雪不足で通行客の減少に悩んでいたところ、モンブラン閉鎖で思わぬ“たなぼた”に恵まれたかたちだ。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  2. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  3. 「ほぼモデルチェンジ並み」フロントマスクが大胆チェンジ! 新型レクサス『IS』が話題に
  4. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  5. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る