香川県警は17日、交通違反の摘発を受けた際、無免許運転を隠蔽する目的で実兄の名を騙った36歳の男を道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕した。違反キップに署名させた際、うっかり自分の名前を書いたことから発覚したという。
香川県警・さぬき署によると、この男は17日の午前10時10分ごろ、さぬき市大川町富田西付近の県道を乗用車で走行中に速度超過違反の摘発を受けたが、無免許運転の隠蔽をする目的で実兄の名を騙り、免許証の不携帯を装った疑いがもたれている。
男は摘発した警官に対して実兄の名を騙り、警官もこの名前の男が免許を有していることを確認。違反キップに署名をさせたのだが、ここで名乗ったものとは違う名前を記入したことを不審に思って追及。男は実兄の名を騙って違反逃れを行おうとしたことを認めたため、道交法違反の現行犯で逮捕した。
男は1993年に違反累積で免許取り消しの処分を受けており、以後は再取得しておらず、無免許が続いていた。警察では男が以前から同様の手口で摘発逃れを行ってきた可能性もあるとして、兄からも事情を聞く方針だ。