車上生活者の殺人事件で弁護側が無罪主張

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昨年12月、静岡県沼津市内の路上に駐車したクルマで車上生活を送っていた58歳のホームレス男性を殺害したとして、殺人の罪に問われた49歳の女に対する初公判が21日、静岡地裁沼津支部で開かれた。弁護側は「被告に刑事責任能力は無い」と無罪を主張している。

問題の事件は2006年12月30日未明に発生した。沼津市今沢付近の市道に駐車していた乗用車の車内で、このクルマに住んでいたとみられる58歳のホームレス男性がシートベルトで首を絞められて死亡しているのが発見された。

警察ではこの男性と同じクルマに2006年10月ごろから同居していた49歳の女が犯行に及んだものと断定し、殺人容疑で逮捕。女は「知らない」などとして容疑を否認していたが、検察も同罪で起訴していた。

21日に行われた初公判で、被告弁護側は「被告は犯行当時に心神喪失、もしくは心神耗弱の状態だったと考えられる」として起訴事実を否認。「本人に行為の覚えもなく、刑事責任能力には疑いがある」として無罪を主張した。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は自分の指示に従わない被害者に苛立ちを感じていた」と指摘。「犯行当日に苛立ちが我慢の限界に達し、シートベルトで首を絞めるという行為に至った」、「犯行当時には、あんた死になさいよなどと叫んでおり、未筆の殺意は生じていた」などとして、判断能力を被告が有していたと示唆している。

《石田真一》

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