酒に酔って無謀運転、危険運転罪で懲役6年判決

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昨年9月、東京都東村山市内の市道で、飲酒運転を行い、散歩をしていた女性を背後からはねて死亡させたとして、危険運転致死や道路交通法違反の罪に問われた27歳の男に対する判決公判が22日、東京地裁八王子支部で開かれた。裁判所は被告に懲役6年の実刑を命じている。

問題の事故は2006年9月12日未明に発生した。東村山市久米川町1丁目付近の市道を散歩していた68歳の女性が、後方から進行してきたミニバンにはねられた。女性は約4m下の河川敷まで弾き飛ばされ、全身を強打したことが原因で間もなく死亡した。クルマは女性をはねた後、カーブを曲がりきれずに電柱へ衝突。その後、道路沿いの畑に突っ込んでようやく止まった。運転していた26歳(当時)の男からは呼気1リットルあたり0.3ミリグラムのアルコール分を検出。業務上過失致傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

その後の調べで、男は前夜から約6時間に渡って酒を飲み続けていたことが判明。制限速度が30km/hの道路を75km/hを超える速度で走行し、同乗者を驚かせる目的で急ハンドルなどを繰り返していたこともわかった。検察では極めて悪質」として危険運転致死などの罪で起訴した。

22日に行われた判決公判で、東京地裁八王子支部の長谷川憲一裁判長は「被告は酒に酔った状態でクルマを走らせるだけではなく、制限速度を大幅に上回るまでに速度を上げ、ブレーキを使わずにカーブを曲がろうとした結果、本件事故を起こした」と認定した。その上で裁判長は「余りにも危険性が高く無謀な運転だった」と非難、「交通法規と自動車運転の危険性を軽視した無責任かつ安易な姿勢に、情状酌量の余地はない」として、被告に対して懲役6年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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