フォルクスワーゲン(VW)AGは、ポルシェAGによるVWへの出資比率引き上げを歓迎するとのコメントを発表した。
ポルシェはVWへの出資比率を27.4%から31%に引き上げ、その後さらに出資比率を引き上げる方針を示している。
VWのマルティン・ヴィンテルコン会長は「自動車産業の長期的性質にかんがみて、安定的な株主構成は非常に重要である。(ポルシェの)持ち株比率の増加は既存の支配合意に基づく協力関係をさらに強化するもの」としている。
VWはドイツ国内の“VW法”によって大株主の議決権が20%に制限されいるが、欧州司法裁判所がVW法を違法と判断する可能性が濃厚だ。このため、VWは買収される危機を避けるため、ポルシェを安定株主として期待している。