ローム、自動車用高信頼性LDOレギュレーターICを開発

自動車 ニューモデル 新型車

半導体メーカーのロームは、電子化が急速に進む車のボディ周りに配置されるECU(Electronic Control Unit)のマイコンやメモリ用に超低消費電流と高耐圧50Vを両立した高信頼性LDOレギュレーターIC「BD3574HFP」(5V/500mA出力)を開発した。

近年車は安全で快適な走行を実現するために数多くのECUが搭載され、その数はますます増加している。ECUの機能によってはキーオフ時にも動作し続けていたり、ECU内のマイコンが停止していてもバックアップ用メモリに電源を供給し続けたりと、ECUが増えるにしたがって消費電流が多いとバッテリ上がりが早くなってしまう。

またECU内部のデバイスは、エンジン始動時等に発生するサージに対して、常に破壊の危険にさらされている。そのため、ECU内の電源ICには低消費電流と高い信頼性が求められている。

今回ロームが開発した自動車向けの高信頼性LDOレギュレーターICは、ローム独自のMOS技術により消費電流を30μA(動作時)に抑えつつも高耐圧50Vを実現したもの。また、出力ON/OFFスイッチ端子を設けて5V出力をOFFすることで、さらに消費電流を10μA以下に抑えることもできる。

これによりECUでの省エネ設計が容易になり、耐サージに対してもより大きなマージン設計が可能になるため、ECUの信頼性が向上する。

ロームは今回開発した「BD3574HFP」を4月からサンプル出荷し、8月から月産10万個まで供給できる体制を整える予定だ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  3. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  4. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  5. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る