IRL(インディ・レーシング・リーグ)第2戦セントピーターズバーグの決勝レースが1日、フロリダ州セントピーターズバーグで行われた。
市街地公道と空港滑走路に特設された1周1.806マイル(2.906km)14ターンからなるストリートコースを征したのは、昨年の覇者エリオ・カストロネベス。
ポールポジションからスタートしたカストロネベスは序盤には後続を5秒以上引き離す異次元の速さ。後半ギアトラブルに見舞われながらも、終始リードラップを堅持しトップでチェッカーフラッグを受けた。「スパイダーマン」の愛称で親しまれるカストロネベスはゴール後、お約束のフェンス登りを披露し、ファンの大歓声を浴びた。
開幕戦に続き2位フィニッシュのS. ディクソンは、現時点でのポイントリーダーとなり、3位はT. カナーン。4位には昨年インフィニオンのロードコースで初優勝を果たした名門アンドレッティ家の3代目マルコ・アンドレッティが入った。
10位の高位置からスタートした松浦孝亮は、1周目第4ターンでカナーンとD. フランキッティの接触で行き場をなくしたところで、J. シモンズに追突されウォールにヒット。マシン修復で大幅に出遅れながらも17位で完走を果たした。
併催されたIPS(インディ・プロ・シリーズ)は土日2回のレースが行われるダブルヘッダーで、武藤英紀はそれぞれ2位、4位フィニッシュ。全16戦中3戦を終えた段階でランキング2位につけている。IPS次戦は5月25日の第4戦インディアナポリス。ここから約2カ月のインターバルをおくことになる。
開幕から前年度同サーキットの覇者の優勝が続くIRL。第3戦はいよいよ3週間後、4月19日開幕のインディ・ジャパン300だ。もてぎも昨年の覇者カストロネベスの連覇となるのか? カストロネベスの連勝を阻止するのは誰か? 注目の決勝レースは4月21日(土)午後1時にスタートする。