トヨタ自動車が10日発表した「G-BOOK mX」は、ホンダが先行しているフローティングカーによる交通情報の高度化機能を「プローブコミュニケーション交通情報」として付加した。
G-BOOKの特徴である常時接続通信機のDCM搭載車からの交通情報を取得することにより、「リアルタイムの情報提供」(豊田章男副社長)を武器とする。
DCM搭載車からは、走行5分おきに速度などの情報がセンターに報告される。e-TOYOTA部の友山茂樹部長によると、ホンダが採用している携帯電話による情報収集に比べ、DCM利用だと約60倍のデータ収集が可能という。
VICS情報を補完する形でプローブ情報を加工し、最適ルートを提供する。友山部長は「DCM搭載車が10万台程度普及すれば、主要都市での(高度な)情報提供は充分カバーできる」との見通しを示している。