いすゞ自動車は、カナダに販売会社「いすゞ・コマーシャル・トラック・オブ・カナダ」を設立すると発表した。
販売会社はいすゞ車両と補修部品のディストリビューター業務を行うとともに、カナダでのいすゞ販売ネットワーク強化を図る。
新会社の資本金は100万カナダドル(約1億円)で、いすゞの米国子会社であるいすゞ・コマーシャル・トラック・オブ・アメリカが100%出資する。
いすゞは現在、商用車の海外販売拡大に向け、体制の整備・強化に積極的に取り組んでいるが、カナダでは、GMカナダで販売していた。今回、いすゞ独自による販売ルートを新設する。
いすゞはGMと提携を解消しており、自社販売網を早期に確立する必要があると判断した。
カナダ市場は、トラックの販売台数が年間約79万台という巨大マーケットで、今回いすゞが参入する小型トラックマーケットは、年間約6500台規模。いすゞは今後、既存のGMカナダに加え、『Nシリーズ』(日本名『エルフ』)を独自の販売会社で取扱うことで、2007年は1000台、3年後の2010年には、2000台と倍増させる計画。
カナダの販売会社で取り扱う車両は、アメリカの販売会社が輸入し、現地販売代理店を通じて販売する。