英国日産は、クロスオーバーSUV『キャシュカイ』(日本名『デュリアス』)に、2.0リットル・ディーゼルエンジン「dCi」を搭載したモデルの生産を、サンダーランド工場で開始した。
キャシュカイは欧州で2月に発売されており、この2.0dCiエンジン搭載モデルへの注文は、生産開始前から全体の15%を占めている。英国日産では、同エンジンの受注はキャシュカイ全体の25%を上回ると予測している。これは、4つのエンジンタイプ(ガソリン2、ディーゼル2)のうち、同エンジンがもっとも人気が高いことを意味する。
この2.0dCiエンジンは、ルノーと共同開発されたディーゼルエンジンで、最高出力は150hp/4000rpm、最大トルクは320Nm/2000rpm。
FF+MTモデルでは、燃費は42.8マイル/ガロン(15.2km/リットル)、C02排出量は1kmあたり174gとなる。また、4WD+MTモデルでは、燃費は40.9マイル/ガロン(14.5km/リットル)、C02排出量は1kmあたり184g、また、4WD+ATモデルでは、燃費は36.2マイル/ガロン(12.8km/リットル)、C02排出量は1kmあたり208g。
キャシュカイ全体の受注状況は、FFバージョンの注文がもっとも多く、顧客の多くは、以前はCセグメントの乗用車を運転していた人が多い。
ドライバーは、伝統的なコンパクト・ファミリーカーに替わる自動車をキャシュカイに求めていることを意味し、これは日産の期待した通りの状況という。4月末には、英国サンダーランド工場で、1日当たり700台のキャシュカイが生産される。日本などにも輸出される予定。