【三菱ふそう スーパーグレート 改良新型】信頼を取り戻すために

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【三菱ふそう スーパーグレート 改良新型】信頼を取り戻すために
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「当社はリコール情報隠蔽問題をはじめ、品質問題でお客様の信頼を失ってきました。その信頼を取り戻すために、最高の品質と満足度を実現する。そういう思いでわれわれは新型『スーパーグレート』を開発しました」

三菱ふそうトラック・バスの長野正之副社長は、内外装や安全装備を一新し、新長期排出ガス規制に対応した最大25トンクラスの大型トラック『スーパーグレート』の発表会の席上、このように意気込みを語った。

三菱ふそうの大型トラックは操縦安定性の良さや安全性の面ではもともと評価は悪くなかった。リコール問題発覚後は大きくシェアを落としたが、2006年は前年の大幅な落ち込み分をカバーしてあまりある販売を記録するなど、復調のきざしを見せている。

大型トラック市場は、排ガス規制の切り替え前の駆け込み需要にわいた昨年から一転、今年は厳しい環境になることが確実視されている。その時期にあえてニューモデルを出した理由について、長野氏は、「大幅なシェアアップを狙ってモデルチェンジをしたわけではありません」と語る。

そして「お客様の信頼回復が第一の狙いです。単なる排ガス規制対応だけでなく、最高水準の安心、安全、経済性を持つ商品を投入することが、お客様にふたたび信頼していただくために必要。そのためのモデルチェンジなのです」と説明する。

社内組織、販売体制を大幅に改革するなど、現在“再チャレンジ”中の三菱ふそうは今年、このスーパーグレートに続き、大型バスのモデルチェンジも予定しているという。果たして改革はよい成果を生めるか!?

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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