ホンダは25日、2007年3月期決算と今期(08年3月期)の業績予想を発表した。前期は国内を除き4輪車販売が好調で売上高は初めて10兆円を突破、営業利益は前期比2.0%減の8518億円となった。
前々期に計上した厚生年金の代行返上益の影響を除くと16.6%の大幅増益。純利益は0.8%減の5923億円だったが、同様に考慮すると15.2%の増益で、いずれも実質的に過去最高を更新した。
今期は4輪の世界販売を7.7%増の約393万台と計画。売上高は6.0%増の11兆7500億円を予想している。しかし、為替レートを1ドル=115円と、前期より2円の円高に想定しており、営業利益段階で812億円の減益要因となる。
原材料費の上昇なども織り込み、営業利益は9.6%減の7700億円の見込み。「為替影響を除くと、ほぼ前期並を確保したい」(池史彦取締役)としている。純利益は2.9%減の5750億円を予想している。