アイルトン・セナ工場で日産車を生産…仏メーカーの南米戦略

自動車 ビジネス 企業動向
アイルトン・セナ工場で日産車を生産…仏メーカーの南米戦略
アイルトン・セナ工場で日産車を生産…仏メーカーの南米戦略 全 4 枚 拡大写真

ここのところ、フランスメーカーの南米戦略に関するニュースが続いている。まずルノーは12日、世界戦略車『ローガン』を、アルゼンチンとブラジルの両市場でも展開すると発表した。

【画像全4枚】

ローガンは、2004年にルノーがルーマニア法人のダチアを通じて発表したワールドカー。日本では馴染みがないが、円換算で130万円台からという低価格が受けて、欧州を中心に世界で45万台が売れている。

すでにルノーは、ローガンをコロンビア、ベネズエラ、エクアドルで展開していたが、今回ラテンアメリカの“主戦場”である2カ国で販売開始する。欧州ではダチア・ブランドで販売されているのに対し、南米ではルノー・ブランドで展開する。

南米仕様の生産は、ブラジルのパラナ州クリティバにある「アイルトン・セナ・コンビナート」と名づけられた工場が担当する。国家的ヒーローの名にちなんだこのルノー工場は、従来から日産の商用車も生産している。ローガンも近い将来投入予定のメキシコ向け仕様は、モディファイの上、日産ブランドで製造する予定だ。

いっぽうシトロエンも19日、アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外の工場で、『C4』セダンのラインオフ式を行なった。

C4セダンは、すでに昨年から中国工場で生産されている『Cトリオンフ』と基本的に同型車だが、ブラジル市場向けには国策に対応したバイオ燃料仕様も用意する。

日本では「おフランス」なイメージの各メーカーだが、地球の裏側でも熱い戦いを繰り広げている。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  3. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. 三菱自動車、『eKスペース』新型を発売…受注は標準グレードに集中で93%
  5. ホンダのアドベンチャー・スクーター『ADV160』とその実力は?…10月のモーターサイクル記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る